ゼミ生報告: 株式会社 博報堂DY・アイオー訪問


2016年9月1日、株式会社博報堂DY・アイオーを訪問させていただきました。株式会社博報堂DYホールディングスの特例子会社として、障がいという特性がある方を積極的に採用していて、社員約140名のうち約半数が障がい者です。会社の設立は1989年であり、障がい者雇用の長いご経験からのお話はとても勉強になりました。

 

訪問当日は、代表取締役社長の田沼泰輔様、山口純恵様(人材開発部部長 兼 ダイバシティ推進課課長)、佐々木由紀様(業務1部、業務4部、人材開発部次長 兼 キャリア開発課課長)、瀬谷悦子様(人材開発部キャリア開発課ピアカウンセラー)からお話しを伺い、またオフィスも見学をさせていただきました。

 

まず、障がい者は「特性を有する1人の人間である」という捉え方に大変感銘を受けました。

これまでは、(いわゆる)「健常者」が「障がい者」の仕事を助けているのだと思っていましたが、「何もかもを助けてあげる」ということではなく、「本当に出来ないところだけ手伝っている」ということがよく分かりました。障害の有る無しに関わらず、みんなが同じように、対等に働いていらっしゃることが、とても印象的でした。

 

多様なメンバーが協働して一緒に仕事に取り組むためには深い対話が大事になりますが、その苦労があるからこそ、「人」として共に成長することが出来る素晴らしい環境のように思えました。 

 

それだけでなく、合理的配慮のさらなる実践に向けて、積極的に現状を見直し、「これまでの”当たり前”を疑う」ことを重視されていらっしゃるというお話もとても印象的でした。社員の相互理解を深めるための「障害特性理解研修」の開催、聴障者の社員が講師を務める「手話講習会」、新たに採用した視覚障がいのある社員のために動線の工夫、障がいがある大学生のインターンシップ受入れなど、様々な新しい取り組みをされていらっしゃいました。経営理念として掲げていらっしゃる「日本一、働きがいのある特例子会社」に向けて、努力を重ねていらっしゃることが良く分かりました。

 

貴重なお話をしていただき、得るものの多い一日となりました。お忙しい中、長時間ご協力いただき、本当にありがとうございました。

左端から、博報堂DY・アイオーの皆様(佐々木様、山口様、田沼社長)と、小山ゼミメンバー