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【ゼミ生報告】リクルートマーケティングパートナーズ訪問

 2018年3月8日、株式会社リクルートマーケティングパートナーズを訪問させていただきました。私たち2年ゼミBグループでは、「子育て中の部下を持つ上司」をテーマに研究を進めており、その中でリクルートマーケティングパートナーズが実施している「育ボスブートキャンプ」という社員向け育児体験プログラムにとても興味を持ち、今回お話を聞くことができました。

 訪問当日は、育ボスブートキャンプの立ち上げた人事企画グループの山田和秀様からお話を伺うことができました。立ち上げのご苦労から、組織開発に向けた取り組みなど沢山のことを教えていただきました。

  

 育ボスブートキャンプは、上司が育児中の社員の生活を実際に体験することで、「ダイバーシティ&インクルージョン」に向けた意識・行動変容を生み出すことを目指しています。また、上司が子育て中の社員の立場を理解することに留まらず、社員全員がいきいきと働ける職場になるように組織開発に取り組んでいくことが最終的な目標になっています。

 

 『育ボスブートキャンプ』詳細はこちら: http://www.recruit-mp.co.jp/feature/company/post_59.html

 『育ボスブートキャンプ』動画はこちら: https://youtu.be/DzCKz0jyOKo

 

 山田様のお話の中で、印象に残っているのは「愛のある従業員が溢れる世界を目指している」という言葉です。

 現在、上司が部下のプライベートに関与しすぎると「ハラスメント」と捉えられてしまう場合もあるため、上司と部下のコミュニケーションが希薄になっている職場もあると思います。そうすると、上司は部下の子育てについて理解しているつもりでも、それは表面的なものになってしまうことが多いと思います。

 しかし、山田様のお話を伺って、上司が愛をこめて部下一人一人の個性や状況を理解することで、信頼関係を築くことができ、育児中の社員の「心に響く言葉」を投げかけられるようになるのだと理解できました。

 

 また、「体験する」ということの重要性を改めて感じました。実際に体験することで、家事の大変さ、子どもといる時の楽しさや苦労を感じることができます。それから、子育ての大変さを理解するだけでなく、子育てや子どもから学べる事も多いと気付かされることもあるそうです。さらに、上司は、子育てを体験することで、仕事というのは「ライフの中のワーク」であることに気づくことができ、育児中の部下がおかれている状況について気にかけるようになるなど、部下とのコミュニケーションに変化が生じる事も分かりました。

 

 私たちは育児中の社員とその上司について関心を持っていましたが、他にも不妊治療、介護や看護、病気治療など様々な状況の社員がいることも知ることができました。上司は部下一人一人に寄り添い、愛をもってその部下を理解しようと努力することが大切なんだと感じました。

 

 私たちの質問に丁寧にお答えいただき、本当に感謝しています。お忙しい中、ご協力いただきありがとうございました。